新件番号 | 3151 | 件名 | 戦後八十年を名目とする石破茂内閣総理大臣によるメッセージ及び談話の発出に反対することに関する請願 |
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要旨 | 令和七年は戦後八十年の節目であるが、これまで我が国は戦後五十・六十・七十年において、内閣総理大臣談話を通じ過去の戦争への反省や平和国家としての姿勢を国際社会に繰り返し表明してきた。特に戦後七十年の談話においては、謝罪を続ける宿命から脱却するとの決意が明確に示されており、国家としての歴史認識は既に確立されている。しかしながら、石破内閣総理大臣が検討している閣議決定を経ないメッセージは、たとえ形式上は私的・非公式な発言であっても、国際的には日本政府の公式見解として受け取られるおそれが極めて高い。これは、過去において閣議決定も経ていない内閣官房長官による河野談話が、日本政府の公式謝罪として定着し国益に深刻な悪影響をもたらした前例を見ても明らかである。総理大臣という立場を用いてメッセージと称する発出を行うことは、私人として出すのであれば権威の濫用、公人として出すのであれば手続の正統性を欠くものとなり、いずれにおいても極めて問題がある。よって、政府においては戦後八十年を名目としたいかなる形式のメッセージや談話の発出も自制すべきであり、歴史を政治的に蒸し返すような発出は断じて行うべきではない。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、戦後八十年を名目とする石破茂内閣総理大臣による新たなメッセージ又は談話について、閣議決定の有無を問わず、いかなる形でも発出しないこと。 |