請願

 

第217回国会 請願の要旨

新件番号 1688 件名 優生保護法問題の全面解決に関する請願
要旨  二〇二四年七月、優生保護法被害者が勝ち取った最高裁大法廷の勝訴判決とそれを基に交わした国と訴訟団の基本合意書、そして、国会の謝罪決議と補償法の成立は、日本の社会保障・障害施策史上かつてない意義を持ち、この勝訴判決は、優生保護法被害者の人権を回復・補償するだけでなく、優生思想や障害による差別や偏見の根絶に道を開くものである。しかしながら、多くの障害のある人は長期にわたって厳しい生活水準を強いられ、昨今の物価高は深刻な事態を招いている。また、障害福祉分野の職員不足はもはや危険水域に達している。能登半島で暮らす障害のある人やその支援者は、上記の困難とともに震災と豪雨災害によって二重三重の苦難を強いられている。障害者権利条約が求める他の者との平等を実現するために優生思想の克服や障害福祉予算をOECD諸国の平均並みに増大することは、日本政府の喫緊の課題と言っても過言ではない。
 ついては、障害のある人の人権を守り、安心した生活が送れるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、優生思想や障害による差別や偏見を根絶するために、国は責任を持って、国会の謝罪決議と補償法を広く周知し、優生保護法問題を全面的に解決すること。

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