新件番号 | 1651 | 件名 | 保険でより良い歯科医療を求めることに関する請願 |
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要旨 | 歯科治療が必要でも受診できていない場合が多く、忙しくて受診する時間がない、お金が心配で歯科医院に行きにくいなどの理由が挙げられている。高齢者や障害者は、公共交通機関が不便であり、交通費や医療費の経済的負担が原因で通院が困難と感じている人も多い。学校歯科健診で不正咬合(こうごう)を指摘されても歯科矯正が必要な場合に健康保険が利かず、費用が高くて治療を諦めてしまう事例がある。二〇二四年度の診療報酬改定では、学校歯科健診後に歯科矯正が必要かの相談が保険適用になったが、保険で歯科矯正ができる条件は狭く条件の緩和が必要である。歯科医療が必要な人に提供されることは、基本的人権に由来した健康に生きる権利(健康権)であり憲法第二十五条で保障されている国民の権利である。国は社会保障として誰もが必要な歯科医療が受けられるように制度の整備や十分な財源を確保する責任がある。 ついては、全ての人が安心して歯科医療を受けられるようにするため、次の事項について実現を図られたい。 一、お金の心配をせず、安心して歯科医療が受けられるよう、窓口負担割合を下げること。 二、健康保険で受けられる歯科治療の範囲を広げること。 三、歯科医療の充実に必要な国の予算を大幅に増やすこと。 |