請願

 

第217回国会 請願の要旨

新件番号 1407 件名 平和、命、暮らしを守る政治への転換を求め、市民に負担を押し付ける軍備拡大を中止することに関する請願
要旨  二〇一五年九月の戦争法強行成立、二〇二二年十二月の安保三文書の閣議決定を経て戦争する国への準備が急ピッチで進むことに新たな戦前を危惧し、戦争の惨禍を繰り返すなとの市民の声が広がっている。戦争の準備ではなく一人一人の命と暮らしを大切にする人間の安全保障、平和の準備を求めている。ロシアのウクライナ侵略から三年、イスラエルのガザ侵攻から二年目となっている。核兵器使用にまで言及し市民を巻き添えにする武器の使用もちゅうちょしない現代の戦争を見て、戦争準備の無意味さに市民は気付き始めている。二〇二四年のノーベル平和賞が、核兵器廃絶を求める活動を粘り強く続けてきた日本被団協に贈られたのも核兵器使用への危機感が国際的に共有され、核兵器の廃絶が求められていることの証左である。このようなときに憲法の制約を踏み越えて他国攻撃のための武器を保有すること、また、日米を始めとする軍事同盟に深く関与し中国を仮想敵国として戦争準備を進めることは、危機を自ら招き入れ日本を再び戦場にすることになりかねない。戦争準備のために二〇二三年度から二〇二七年度までの五年間で四十三兆円もの税金を軍事費につぎ込むことは、国際的にも貧弱な日本の社会保障や教育、貧困対策や最低賃金を始めとする所得保障を更に圧迫し、予算拡充を困難にするばかりである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、平和、命、暮らしを壊し、市民に負担を押し付ける軍備拡大を中止すること。

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