新件番号 | 1139 | 件名 | 国立病院の機能強化に関する請願 |
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要旨 | 世界を席巻(せっけん)した新型コロナウイルス感染症の猛威は、日本の医療提供体制の課題を露呈した。感染症法の見直しで五類感染症となり平時を取り戻した今だからこそ、コロナ禍で起きた教訓に学び感染症や災害時医療に備えた平時からの医療体制の強化が求められる。公的病院で四十七都道府県にある国立病院は、政府方針の下で独立行政法人化され自収自弁による運営を強いられている。しかし、国立病院が担う医療分野はセーフティーネット医療であり、民間に委ねた場合継続が難しい不採算医療である。二〇二四年の第二百十三回通常国会において、国立病院の機能強化に関する請願が衆議院本会議において全会派一致で採択された。これは国民の命を守る国の医療機関としての使命と、いつ起こるか分からない新興感染症や災害時の医療対策に備えた運営を国の責任で行うことを求めたものである。国立病院がセーフティーネット医療を遅滞なく遂行し、地域医療においてより重要な役割を果たせるよう機能強化できる具体的措置を求める。 ついては、国民の願いである、いつでも、どこでも、安心して医療が受けられる体制を確立するため、次の事項について実現を図られたい。 一、国民の命を守るセーフティーネットとしての役割を確実に果たし、地域医療の充実を図るため、国立病院を機能強化すること。 二、全国ネットワークをいかし、国立病院が新興感染症や災害医療対策において、十分な役割を発揮できるよう対策を講じること。 |