新件番号 | 989 | 件名 | 障害児者の暮らしの場の拡充・充実に関する請願 |
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要旨 | 障害があるがゆえに社会的支援がなければ生きていけない障害児者は年々増加している。現行の障害福祉施策は居宅サービスはもちろん、グループホームや入所施設などの社会資源の絶対的不足が慢性化しており、多くの障害児者が家族の介護に依存した生活を余儀なくされている。多くの障害児者とその家族は社会からの孤立と家族依存、老障介護などの現実の中で生きる基盤となる暮らしの場の早急な整備を切実に望んでいる。こうした深刻な現状にもかかわらず、国は地域移行政策によって入所施設を削減しようとしている。また、国が増やそうと計画しているグループホームでは生活が困難な重度障害者は行き場を失っているのが実情である。こうした実態を打開するため、どんな障害があっても地域で自立・自律した生活が安心して送れるよう、必要な社会資源の拡充を早期に実現することを求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、絶対的に不足している障害児者の「暮らしの場」を拡充すること。 1 入所施設削減方針を見直し、必要な入所施設を造ること。 2 グループホームや入所施設、居宅支援などの全ての社会資源を選択できるようにすること。 3 地域生活支援拠点は面的整備とせず、多機能拠点整備型を各市町村に整備すること。 二、全国の入所施設・グループホームの待機者の深刻な実態に目を向けた調査を行うこと。 三、暮らしの場での職員の労働条件を改善すること。 四、障害福祉予算を大幅に増額すること。 1 国の責任において障害児者の「暮らしの場」の拡充や「地域生活を支える施策」を実施すること。 |