請願

 

第217回国会 請願の要旨

新件番号 129 件名 国庫補助金等の適正化を図るための法令等の改正及び整備に関する請願
要旨  一部の地方公共団体では、法令などに違反する事務処理や違法工事が見過ごされていることから、補助金などの交付における不正な申請及び使用を防止し、交付の決定が適正に行われることを求める。また、行政は法律に基づき適正に運営され、法律は各地方公共団体の解釈や慣習慣行又は職員の個人的主観に影響を受けずに一律に適用されなければならない。特に、法令などから逸脱する事務処理は、国民生活に重大な影響を及ぼすため、行政運営が適正に行われることを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、事務監査請求による行政サービスの適正化を図るため、有権者数のハードルが高い地方自治法第七十五条の有権者要件を緩和すること。
二、地方公共団体が法令などから逸脱した事務処理を行わないようにするため、地方自治法第二条第十六項及び第十七項の規定を厳守させるとともに、各省の所管する法律に国と地方公共団体との間の基本的関係を確立することにより地方公共団体における民主的・能率的な行政の確保を図るとともに、地方公共団体の健全な発達を保障することを目的として制定された地方自治法の趣旨を盛り込んだ関係規定を設けること、法令などから逸脱した判断の撤回が各省によってスムーズに行えるように法整備を行うこと。
三、地方公共団体における会計事務を適正に執行させるため、監査委員の監査に対して国に指揮する権限を与えること。
四、地域の自主性及び自立性の名の下に誤った判断に基づく行政運営が行われることを防ぎ、地方公共団体が法律などに基づく行政運営を行うため、関係法令を見直し地方公共団体に対する国の関与を強めること。

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