請願

 

第213回国会 請願の要旨

新件番号 2932 件名 即時原発ゼロに関する請願
要旨  福島第一原子力発電所の事故はいまだに収束していない。多くの県民が避難生活を余儀なくされ、放射能被害は国民に甚大な影響を与え続けている。政府は、原発再稼働や新増設、原発輸出を公言し、民主党政権の二〇三〇年代原発稼働ゼロという極めて不十分な方針すら白紙に戻した。しかし、国民の過半は原発に依存しない社会を望んでいるという政府も認めた国民の認識は、政権が交代したことで変わるものではない。原発推進政策は、原発ゼロの日本を求める国民多数の声に真っ向から背くものである。政府は、原子力規制委員会が制定した新規制基準をてこに再稼働を強行した。しかし、新規制基準は、福島原発事故の原因が究明されていない中で小手先の対策を並べたものにすぎず、地震対策も、原発の真下に活断層が走っていても断層が地表に現れていなければ設置を認めるという骨抜きの内容である。そもそも福島原発事故のような事故を想定しながら、世界最高水準の安全と言って再稼働することなど許されない。安全な原発などあり得ない。直ちに原発ゼロの日本を実現することが政治の責任である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本政府が全ての原発から直ちに撤退する決断を行うこと。
二、原発の再稼働を中止すること。

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