新件番号 | 65 | 件名 | 高等教育無償化を求めることに関する請願 |
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要旨 | 食費を削って授業料に充てている、奨学金の返済がとても不安、学費が高過ぎて看護大学への入学を諦めた、生活のために長時間アルバイトをせざるを得ず学業に集中できない、学業だけに専念できる環境を国がつくってほしいなど、コロナ禍における看護学生アンケート調査には看護学生の過酷な実態と悲痛な声が多数寄せられた。日本は教育費への公的支出の割合が少ない一方(OECD諸国で最低水準)、学校関連に掛かる家計負担割合は世界的に見て非常に高い水準にある。高等教育(大学・短大・専門学校)無償化の流れは、日本政府も批准している国際人権規約で定められた国際標準であるが、国立大学授業料は一九七〇年には一万数千円だったものが、半世紀の間値上げを繰り返し、現在では五十三万五千八百円と四十倍以上になっている(文部科学省統計)。学費の値下げ、無償化は大きな家計支援策であり、少子化対策でもある。コロナ禍で日本の看護体制の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになる中、看護職の養成は超高齢社会においてますます求められており、看護学生が経済的不安なく学び続けられる環境の整備は喫緊の課題である。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、国際条約である「高等教育無償化」を速やかに履行すること。 二、給付型奨学金の拡充と要件緩和を行い、看護職を目指す全ての学生が利用できる制度にすること。 三、看護職養成校への国の補助金を充実させること。 |