新件番号 | 13 | 件名 | 子供のための予算を大幅に増やし、保育・学童保育の基準・施策の抜本的改善を求めることに関する請願 |
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要旨 | 政府は、国が直面する最大の危機である少子化を反転させるとしてこども未来戦略方針を閣議決定した。長年求められ続けてきた七十五年ぶりの保育施設職員配置基準の改善が盛り込まれたが実施の時期は明記されていない。また、子供予算倍増が二〇三〇年代初頭まで先延ばしされる一方で、防衛予算倍増は二〇二七年に達成するとされている。さらに、子育て支援策の財源確保のために医療など社会保障費の削減や社会保険料の値上げなどが検討されており国民に不安が広がっている。保育・学童保育の職員配置や施設基準の改善は進まず、国際的にも低い水準のまま放置され職員の負担が増大している。そして、保育者の賃金などが全産業平均よりも低い実態が人手不足を招き現場を疲弊させている。また、待機児童が減ったとはいえ多くの隠れ待機児童が存在するなど、今なお必要な保育が受けられない状況がある。人口減少地域においては、保育・子育て支援ニーズに十分に応えられず施設運営も困難になっている。乳幼児期からの安心できる子育てのためには、日常的に子供の育ちと子育て家庭を支える社会資源としての保育・学童保育の維持・拡充が必要である。どのような状況にあっても国・自治体の公的責任において全ての子供に安心・安全で質の高い保育が平等に保障されるように、保育・学童保育に関わる子供のための予算を大幅に増やして基準・施策の抜本的な改善を直ちに進めることを求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、子供たちの命を守り、保育・学童保育を充実させるために、子供のための予算を直ちに大幅に増やすこと。 二、保育・学童保育の職員配置基準を引き上げ、職員を増やすこと。 三、保育・学童保育に関わる公費負担を増やし、賃金・労働条件を引き上げること。 四、全ての子供の保育料を、給食費なども含めて無償にすること。 |