新件番号 | 2406 | 件名 | 障害者等の暮らしを支える介護・福祉の拡充に関する請願 |
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要旨 | 介護保険制度は、保険料・利用料を払えないと使えない。貧富格差が拡大する中、こうした制度で障害者・要介護者などの暮らしを守ることは困難である。介護保険の対象となった障害者は、介護保険優先原則を理由に障害福祉から介護保険制度に移行させられる。この結果、多くの障害者は、費用負担の発生、支援の質と量の低下などの問題に直面し、当たり前の生活さえ脅かされる。国は負担軽減策や共生型サービスによって高齢障害者に係る問題の是正を図ろうとしているが、これは優先原則の強化・支援格差の拡大につながり、問題を更に深刻化させる。今、真に必要なのは、介護・福祉の拡充である。支援を受けながら他の人たちと同じように暮らすことを求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、介護保険制度における国庫負担を大幅に引き上げ、保険料を軽減するとともに利用者負担をなくすこと。当面、障害福祉と同様に、非課税世帯の要介護者などに利用者負担を課さないこと。 二、障害者の暮らしを脅かす介護保険優先原則を廃止すること。 三、自治体が障害者を介護保険に機械的に移行させないよう指導を強めること。あわせて、強制移行につながる障害福祉に係る国庫負担基準の引下げをやめること。 四、暮らしの場を始め、誰と、どこに住んでいても、必要なときに必要な支援を受けられるよう障害福祉制度と社会基盤を拡充すること。 |