請願

 

第211回国会 請願の要旨

新件番号 2359 件名 全ての世代が安心して暮らせる持続可能な社会保障制度の確立に関する請願
要旨  全ての世代が健康で文化的な生活を営むための社会保障制度の確立は、国民共通の願いである。二〇二二年から団塊の世代が後期高齢者となり始め、少子高齢化が急速に進展する人口減少社会にあって、社会保障費用は今後更に増加する。社会保障制度の改正は、高齢者を支える若い世代にも大きな影響が及ぶことから、世代間で協調できる持続可能な制度の確立に向けた取組が必要である。教育現場の最重要課題として、教職員の過重労働の解消が求められている。多忙化を解消し、教職員でなければできない職務に専念できる環境を整えることは、教育の充実の観点から必要なことである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、病気や高齢など誰にでも起こり得るリスクを支える社会保障制度を維持するためには、世代間にある給付と負担のバランスを調整し、全ての世代で無理なく支え合う制度の確立が求められる。日々の生活に対する不安や悩みが世代や立場によって様々である中で、必要とするところで社会保障制度が機能するよう、利用者負担に偏らない安定した財源の確保に取り組むこと。
二、少子高齢化に伴う人口減少社会にあって、若者や子育て世代が家族を持つことや子供を産み育てることの喜びや生きがいを実感できる社会を実現するため、子育て家庭の孤立感や負担を軽減し、仕事と子育ての両立を支援する環境整備を推し進めること。非正規雇用が増加する中、若者世代が将来に夢と希望が持てるよう、きめ細かな就労支援に取り組むこと。

一覧に戻る