請願

 

第211回国会 請願の要旨

新件番号 2122 件名 てんかんのある人とその家族の生活を支えることに関する請願
要旨  てんかんは、あらゆる年齢で発病する脳の病気である。乳幼児から高齢者まで全国に約百万人の患者がいる。発作の症状や予後には個人差や多様性があり、てんかんのある人として一律には語れない。てんかんへの理解と支援を求める運動がスタートして二〇二三年で五十年となるが、ライフステージごとに様々な不利益を受けることがある。
 ついては、てんかんのある人とその家族が安心して暮らせる社会の実現のため、次の措置を採られたい。

一、啓発に関しては、「てんかん月間」(十月)、「世界てんかんの日」(二月第二月曜日)を国民に周知し、てんかんへの理解を進め、てんかん発作の正しい介助法などを広報すること。
二、医療に関しては、
 1 てんかん診療の地域格差を解消し、安心して治療に参加できる制度の維持・充実を図ること。
 2 難治てんかんの克服に向けた、研究と開発を推進すること。
三、福祉に関しては、てんかんの障害特性に配慮して、福祉サービスや相談窓口を全国で格差なく利用できるよう整備し、推進すること。
四、労働に関しては、てんかんがあるだけで職業上の制限が生じることがないように、働く場の機会充実を図ること。

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