請願

 

第211回国会 請願の要旨

新件番号 345 件名 パーキンソン病患者への難病対策の推進に関する請願
要旨  パーキンソン病は指定難病の一つで、進行性の病気である。パーキンソン病は現時点では治る病気でもなければ、進行を止めることのできる病気でもない。この病気は普通の検査では発見できないため、診断が下るまで病院回りをすることも多いのが現実である。また、神経内科が主治医となることが多いが、地域によっては個人病院がほとんどないため、医療を受けることに困難が伴うことも多い。平成二十七年一月に、難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)が施行され、ここ数年、パーキンソン病治療への挑戦が進み、新薬の開発も目覚ましいものがある。しかし、日々服薬を続ける患者にとって医療費の負担は深刻である。
 ついては、パーキンソン病の原因が究明され、完全に治癒できるまでの医療費や生活費の軽減によって、患者と家族が生きる喜びを味わい、人間らしい生活を送るため、次の措置を採られたい。

一、パーキンソン病の新しい治療法の研究開発を一層推し進めること。
二、難病の患者に対する医療等に関する法律の見直しに当たっては、法制定時の附帯決議を尊重すること。
三、特定医療費受給者証の交付申請の簡素化と患者家族の負担軽減を図ること。
四、全国どこでも地域格差のない医療が受けられるよう体制の強化を図ること。

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