請願

 

第211回国会 請願の要旨

新件番号 332 件名 消費税インボイス制度の実施中止を求めることに関する請願
要旨  新型コロナ禍と物価高騰の影響により中小事業者の経営困難が続く下で、二〇二三年十月からインボイス制度(適格請求書等保存方式)が実施されようとしている。免税業者を取引から排除しかねないインボイス制度は、事業者間の取引慣行を壊し、免税点制度を実質的に廃止するものである。仕入れや経費に含まれる消費税を価格や単価に転嫁できなければ、ベンチャーもフリーランスも育たない。インボイス発行事業者として登録した個人情報は国税庁のサイトを通じて一括ダウンロードできるため、商用利用されることへの懸念も広がっている。中小企業団体を始め、税理士団体、文化・芸術団体、シルバー人材センターなど多くの団体やフリーランスのグループが凍結、延期、見直しを求めている。新型コロナ危機を克服し、新しく構築すべき経済・社会においても、地域に根ざして活動する中小業者の存在が不可欠である。
 ついては、税制で商売を潰すことのないよう、次の事項について実現を図られたい。

一、消費税のインボイス制度は実施を中止すること。

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