請願

 

第211回国会 請願の要旨

新件番号 62 件名 高過ぎる国民健康保険料(税)の引下げへ抜本的改善を求めることに関する請願
要旨  全国どこでも高過ぎる国民健康保険料(税)が住民を苦しめ、滞納へのペナルティーによって保険証を取り上げられた人が受診が遅れて死亡するなど悲惨な事態が起こっている。国保は無職者、年金生活者、非正規雇用の労働者が多く加入し、医療保険の中で所得が最も低い反面、一人当たりの保険料(税)は中小企業の労働者が加入する協会けんぽの一・三倍、大企業の労働者が加入する組合健保の一・七倍に上る。国保料(税)には家族の数に応じて負担が増える均等割があるため、子育て世帯などでは、国保と協会けんぽの保険料の格差は二倍に広がる。全国知事会、全国市長会、全国町村会などの地方団体は、こうした問題を解決するために、「一兆円の公費投入」(全国知事会)など、国の財政投入により国保料(税)を協会けんぽの保険料並みに引き下げることを求めている。高過ぎる国保料(税)を引き下げ、格差を解消することは、住民の暮らしと健康を守るためにも、国保の持続可能性と医療保険制度全体の安定のためにも重要な課題である。暮らし・福祉を最優先に税財政を見直して、必要な財源を確保すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、全国知事会など地方団体も要求してきた公費投入を行い、国民健康保険料(税)を協会けんぽの保険料並みに引き下げること。
二、国保料(税)を高くし、子育て世帯などに過酷な負担となっている「均等割」「平等割(世帯割)」を廃止すること。
三、生活に困窮する人の国保料(税)を免除する国の制度をつくること。
四、国保料(税)を滞納した人への保険証取上げ、問答無用の差押えをやめ、滞納者の生活実態をよく聞いて親身に相談・収納活動を行う制度に転換すること。

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