請願

 

第210回国会 請願の要旨

新件番号 131 件名 教職員が教育に専念できる環境整備に関する請願
要旨  全ての世代が健康で文化的な生活を営むための社会保障制度の確立は、国民共通の願いである。二〇二二年から団塊の世代が後期高齢者となり始め、少子高齢化が急速に進展する人口減少社会にあって、社会保障費用は今後更に増加する。社会保障制度の改正は、高齢者を支える若い世代にも大きな影響が及ぶことから、世代間で協調できる持続可能な制度の確立に向けた取組が必要である。教育現場の最重要課題として、教職員の過重労働の解消が求められている。多忙化を解消し、教職員でなければできない職務に専念できる環境を整えることは、教育の充実の観点から必要なことである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、次代を担う子供たちが夢と希望を持って健やかに育つことは国民共通の願いである。学校現場では新型コロナウイルス感染防止の対応や教育情報化(GIGAスクール構想)の推進により、学びや働き方が大きく変わろうとしている。多様な子供たちを誰一人取り残すことのない学びを実現するには、教職員が教育に専念できる環境の整備が必要である。学校現場の実態に配慮した業務の見直しや教職員の定数増など、実効性のある改革を速やかに実現すること。
二、複雑多様化する教育の現場にあって教育の水準を維持向上させるには、教職員が心身共に健康であることが何より必要であり、安定した福利厚生の提供が求められる。教職員互助団体は、生涯福祉を基本理念に教職員の健康の保持増進や福祉の向上など、生活を支える重要な役目を担っている。教職員の福利厚生にも目を向けて、教職員互助団体の活動に格段の理解をすること。
三、非正規雇用が増加する中、若者世代が将来に夢と希望が持てるよう、給付型奨学金や授業料免除の拡充に取り組むこと。

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