請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 2358 件名 コロナ禍を乗り越えるために女性の賃金底上げ等を求めることに関する請願
要旨  新型コロナウイルス感染拡大は、国民の命や暮らしの基盤の脆弱(ぜいじゃく)さとともに、取り分け女性の貧困や失業、DV、自殺者の急増など日本のジェンダー施策の遅れを浮き彫りにした。女性の困難の大本には、女性を雇用の調整弁として低賃金で不安定な非正規労働に追いやり、女性の賃金差別を野放しにしてきた自民・公明政権の労働法制の連続改悪や社会保障削減、ジェンダー施策の遅れがある。日本の低賃金は国際的にも異常で、その底辺に女性が置かれている。新しい資本主義の名で新自由主義の見直しを言うなら、これらの根本的な転換こそ必要である。コロナ禍を乗り越えるためにも、女性の賃金を底上げし、誰もが八時間働けば普通に暮らせるジェンダー平等の社会へと踏み出すときである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、女性が多くを占める介護、保育、医療など社会的に必要不可欠な労働者の賃金を大幅に引き上げること。
二、女性の賃金差別をなくすため、女性活躍推進法に実態の把握と公表、是正対策を義務付け、賃下げなしの同一労働同一賃金を徹底すること。最低賃金を時給千五百円以上に引き上げ、全国一律の制度を、中小企業支援とセットで創設すること。
三、新型コロナウイルス感染予防に伴う小学校休業等対応助成金制度など各種休業補償は、全ての対象者に支援が迅速に届くよう、申請を簡略化し、企業の同意なしの個人申請や制度の周知徹底など、実態に見合った改善をすること。
四、包括的ハラスメント禁止法を制定すること。

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