請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 955 件名 ハラスメントも長時間労働もない社会、人間らしい働き方の実現に関する請願
要旨  日本の職場には生体リズムを狂わせる長時間労働や夜勤交代制労働、雇用不安を抱えつつ働く非正規雇用が広がっている。パワハラ、セクハラ、顧客等からのハラスメントも横行し、心身の健康を損なう人が後を絶たない。過労死等防止対策推進法の制定後も過労死や過労自死する人が続出する異常な状況である。高度プロフェッショナル制度や裁量労働制の拡大、解雇しやすい仕組みづくり、雇用されない働き方など、政府の進める多様で柔軟な働き方政策は、労働者を更に痛め付ける。長時間労働やハラスメント、不合理な格差、解雇・雇い止めの不安にさいなまれることなく、気持ちよく働ける職場を望む。一日八時間働けば暮らしていける社会の実現を求める。
 ついては、男女が共に安心して働き、子を産み育てられる社会を実現するため、次の事項について実現を図られたい。

一、全てのハラスメントを禁止する実効性ある立法措置を採ること。
二、過労死の温床となる高度プロフェッショナル制度は廃止すること。裁量労働制の対象業務の拡大は行わず、導入と運用の要件を厳格化すること。
三、健康を守り、人たるに値する生活を送るため、時間外・休日労働は週十五時間、月四十五時間、年三百六十時間を超えないものとすること。
四、始業から二十四時間のうちに連続十一時間以上の休息を確保するインターバル制度を義務化すること。
五、同一労働同一賃金に向けた実効ある法改正により、性別・雇用形態別の待遇格差を根絶すること。
六、解雇の金銭解決制度など、解雇しやすい仕組みづくりの検討は中止すること。

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