請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 724 件名 子供医療費無料制度に関する請願
要旨  必要なときに安心して医療機関を受診できることは、子供たちの心身の健やかな成長のために必要不可欠である。自治体による子ども医療費助成制度は、この十年間で大きく広がった。二〇一九年四月時点で、中学校卒業以上の年齢まで医療費助成をしている全国の自治体は、通院外来で九一%、入院で九六・八%に達している。二〇一八年四月より、自治体が独自に行う子ども医療費助成に対し、政府は、就学前までのペナルティー(国民健康保険国庫交付金の削減)を廃止した。長年の世論と運動の成果ではあるが、まだ不十分である。二〇一八年度の沖縄県小中学生調査によると、困窮世帯の割合は二五%で、経済的理由で医療機関を受診できなかった割合が小学五年生で八・四%(大阪府は二・五%)に上っており、子どもの医療費助成制度を一日も早く更に広げる必要がある。どの子も安心して受けられる医療で元気に子育てをという願いの下、子ども医療費無料制度を窓口での立替払なしに広げるため、国によるペナルティー全廃、国の制度創設を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、子どもの医療費助成制度を現物給付にした市町村の国保国庫補助金の削減(ペナルティー)は、全て廃止すること。
二、十八歳まで国の医療費無料制度を早期に創設すること。

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