請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 552 件名 子供の歯科矯正に保険適用の拡充を求めることに関する請願
要旨  次世代を担う子供たちが健やかで心豊かに成長するために心身の健康を保つことは、全ての保護者や大人の願いである。子供の歯や口腔(こうくう)の健康な状態を保持すること、発育期における適切な歯科矯正は、顔の骨格や身体の健康を良好な状態にするだけでなく、精神的な安定や生活習慣の改善にも効果があると言える。また、そしゃくや口腔機能を維持回復させることは、QOL(生活の質)の向上につながり、医療費の抑制にも寄与することが八〇二〇運動等によって実証されている。これまでに歯科矯正治療に係る療養の給付の対象はその範囲の拡大や見直しが行われ、現在、五十を超える疾患が保険適用とされている状況にある。しかし、特定の疾患に該当しない場合が多く、保険適用外の治療のため、その費用の負担が高額なことから治療に踏み切れないケースも少なくない状況である。子供の歯並びについては学校健診の必要治療項目にも入れられていることが多いが、その際に勧告を受けても経済的に困窮している一人親世帯や低所得世帯においては保険適用に該当しない場合、矯正治療を断念しているのが現状であり、行く行くはこれらが原因となり将来の職業選択にも影響が出てくることが分かってきた。このような状況を踏まえ、子育て支援の観点からも子供たちの適正な歯科矯正治療を可能にするため、保険適用に至らないケースにおいても更なる適用基準の見直し及び拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、子供の歯科矯正に保険を適用すること。

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