請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 367 件名 パーキンソン病患者への難病対策の推進に関する請願
要旨  パーキンソン病は、指定難病の一つで進行性の病気である。我が国では、パーキンソン病患者は十八万人を超えると言われている。超高齢化社会の進展に伴い、患者の人口に占める比率は年々高くなっている。若年性で発症する患者も多くいる。近年、パーキンソン病に対する社会的な認知度は上がり、治療法の研究も目覚ましく進歩しているが、まだまだ原因究明も完治療法の開発も確立していない難病である。その症状は緩やかではあるが進行性で、一旦発病すると長期にわたる治療が必要となり、難病を抱えながら社会の一員として生活し働き続けるためには、パーキンソン病に対する総合的な対策がまだまだ必要不可欠である。パーキンソン病患者が一番期待していることは、完治療法が開発されることである。生きる希望を失うことなく治療に専念できる環境を整えるためにも、政治の力が不可欠である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、パーキンソン病の原因究明と遺伝子治療や再生医療等の先進的な治療法開発など、完治療法を確立するための研究・開発を一層推進すること。
二、指定難病の見直しを検討する場合には、「患者数だけでなく、患者の治療状況や指定難病に指定された経緯等も考慮しつつ、慎重に検討すること」という法制定時の附帯決議を十分に踏まえて検討すること。
三、パーキンソン病の患者とその家族は、高齢者のみの世帯や就業が困難な若年性の患者も多く、医療費を始めとする経済的負担の軽減を図るとともに、特定医療費受給申請手続の簡素化など負担軽減と、就労支援や福祉サービスの提供などパーキンソン病患者の実態に合った政策を更に進めること。
四、全国どこに住んでいても我が国の進んだ医療を受けることができるよう、難病の地域医療提供体制におけるパーキンソン病の専門医療を充実して、地域格差なくパーキンソン病の医療が受けられるようにすること。

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