請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 235 件名 消費税インボイス制度の実施中止を求めることに関する請願
要旨  新型コロナ危機の収束や景気回復が見通せない中で、二〇二三年十月からのインボイス制度(適格請求書等保存方式)実施に向け、二〇二一年十月からインボイス発行事業者の登録申請が始まった。免税業者を取引から排除しかねないインボイス制度は、事業者間の取引慣行を壊し、免税点制度を実質的に廃止するものである。仕入れや経費に含まれる消費税を価格や単価に転嫁できなければ、ベンチャーもフリーランスも育たない。コロナ禍で時短・自粛営業を余儀なくされ、地域経済が疲弊する中で、中小企業・自営業者の経営危機が深まっており、インボイス制度に対応できる状況ではない。多くの中小企業団体や税理士団体も凍結、延期、見直しを表明し、現状での実施に踏み切ることに懸念の声を上げている。新型コロナ危機を克服し、新しく構築すべき経済・社会においても、地域に根ざして活動する中小業者の存在が不可欠である。
 ついては、税制で商売を潰すことのないよう、次の事項について実現を図られたい。

一、消費税のインボイス制度は実施を中止すること。

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