請願

 

第208回国会 請願の要旨

新件番号 17 件名 ワクチン・検査パッケージの中止を求めることに関する請願
要旨  ワクチン・検査パッケージの実証調査が二〇二一年十月から始まった。ワクチン・検査パッケージは今後も旅行やイベントへの参加等に拡大される見通しである。しかし、ワクチン・検査パッケージでの接種証明書の国内利用は実質的なワクチン接種の強制につながり、予防接種法等改正の際の附帯決議に明確に違反するとともに、法の下の平等を定めた憲法第十四条、生命、自由及び幸福を追求する権利を保障した憲法第十三条、接種証明の有無によって様々な行動制限を課す場合には、居住、移転及び職業選択(営業等の経済活動行為)の自由を保障する憲法第二十二条にも違反することになる。また、感染拡大防止効果についてもワクチン接種者が感染した場合、ウイルスの排出量は未接種者と変わらないことが報告されている。もし感染拡大を防止することが目的なら、正当性があるのは陰性証明書のみになる。接種証明書提示者に陰性証明書提示を免除し、ワクチン接種を受けない個人に対して検査や陰性証明書取得を自己負担とすることは、不当な差別、不利益な取扱いに当たる。よって、もし陰性証明書の提示を導入するなら、政府はワクチン接種者へも陰性証明書の提示を要求するとともに、全ての国民に無料で、どこでも、いつでもPCR検査や抗原検査及び抗体検査を受けられること、また、無料で陰性証明書を発行することを保証する必要がある。本来、ワクチン接種のリスク、ベネフィットは重症化防止や副反応等の身体的なものを考慮すべきである。しかし、ワクチン・検査パッケージは、会食制限の緩和やチケット割引等の身体的なもの以外をベネフィットとして私たちに与えるものであり、それは私たちのリスク、ベネフィットの判断をゆがませることになる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「ワクチン・検査パッケージ」を中止すること。
二、もし「陰性証明書」のみを感染拡大防止目的で活用する場合、ワクチン接種者へも提示を要求するとともに、全ての国民への検査及び証明書発行を無料提供すること。

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