請願

 

第207回国会 請願の要旨

新件番号 30 件名 教職員定数の改善、学校のICT(情報通信技術)環境の整備等に関する請願
要旨  我が国は、社会保障制度を支える現役世代の人口が漸減する現状にあって、社会保障給付費は急速な勢いで増加することが予想され、国民は将来への生活不安から消費や投資に消極的で経済が停滞する一因となっている。全ての世代が、安心して健康で文化的な生活を営むことができる持続可能な社会保障制度の確立は、国民共通の願いである。教職員の過重労働が社会的な問題として、その改革が求められている。教職員の多忙化を解消し、心身の健康を保持して教育に専念できる環境を整えることは、教育の充実の観点から必要なことである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、学校現場では新型コロナウイルスの影響やグローバル化、ICTの活用を進めるGIGAスクール構想等の導入で学び方や働き方が大きく変わろうとしている。子供の豊かな学びを保障し、教職員が生き生きとやりがいを持って働くために業務の見直しや教職員の定数増を早期に実現すること。
二、教職員互助団体は教職員が心身共に健康で教育に専念できる環境を整えるため、生涯にわたり教職員の生活を支える重要な役目を担っている。また、互助制度は相互に助け合う仕組みとして広く社会の中で営まれており、教職員互助団体では生涯福祉を理念とした各種事業を通じて退職教職員の生活支援に先進的に取り組んでいる。公教育を支える教職員互助団体が将来的にも安定した福利厚生を提供できるよう法令等の改正にあっては配慮すること。
三、非正規雇用が増加する中、若者世代が将来に夢と希望が持てるよう、学生の給付型奨学金制度の拡充に取り組むこと。

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