請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 1270 件名 法務局、更生保護官署、入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願
要旨  法務局の登記、戸籍、国籍、供託、訟務及び人権擁護の各業務は、適正、迅速になされてこそ国民の財産と権利を守ることになるが、高水準を保ったままの業務量に対して従事職員が不足し、業務の停滞、サービスの低下、職員の健康破壊など危機的状況に直面している。更生保護業務は、二〇〇八年六月に基本法である更生保護法が施行されたことに伴い、保護観察業務の大幅な見直しが行われるとともに、次々に実施される新規施策によって業務量は増え続け、組織や業務に生じたゆがみが拡大している。出入国管理業務は、国際交流の活発化、海外旅行の増加などによって出入国者が著しく増加し、また、外国人による不法就労問題への対処、在留審査業務の増加、新たな外国人の受入れに伴う業務の実施などによって業務量は飛躍的に増大し、繁忙を極めている。少年院施設では、少年事件の複雑化などにより処遇困難な事案が増加し、一部の施設で複数指導体制が実施されているが、人員体制は全く整っておらず、職員の肉体的・精神的負担が増大しており、矯正教育への支障も危惧されている。このような現状と問題点を直視し、その改善を探求するとき、法務省の業務改善は人的確保によること以外にない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「法務局」「更生保護官署」「入国管理官署」「少年院施設」の定員を増員すること。

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