請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 1129 件名 大学学費負担軽減と給付制奨学金の拡大に関する請願
要旨  日本でも返済不要の奨学金がスタートした。しかし、受け取れる人は学年当たり二万人と限定され、全大学生に占める割合は僅か二%程度と、ほとんどの大学生は利用できない。先進国では、元々大学学費が安い上、三割程度の大学生が給付制奨学金を受けている。しかし、日本の高等教育予算は先進国の半分以下で、その結果、高い大学学費と教育ローンと化した奨学金が、若者に進学を諦めるか、バイト漬け・借金漬けで進学するかという究極の選択を押し付けている。日本の高等教育予算を先進国並みに引き上げれば、世界でも異常に高い大学学費の半減と、現在奨学金を利用している人の約半数の七十万人に月三万円を支給する給付制奨学金を実現することができる。また、貸与制奨学金の無利子切替えや、若者の生活を追い詰めないような返済方法の改善も急務である。何より、大学学費の値下げに踏み出し、半額程度に引き下げるべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、高い大学学費の値下げに踏み出し、半額程度に引き下げること。
二、少なくとも月三万円、七十万人規模の給付制奨学金を創設すること。
三、有利子奨学金を無利子に切り替えること。所得連動型返済制度や減免制度の拡充、延滞金や保証人・保証料の廃止など、若者の生活を追い詰めないよう返済方法を改善すること。

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