請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 1114 件名 保育・学童保育の基準の抜本的引上げ、子育て支援施策の拡充等に関する請願
要旨  保育・学童保育は、誰もが安心して子供を産み育て、働ける社会を実現するために不可欠な社会資源であり、コロナ禍によって、その重要性や必要性は一層明らかになった。また、コロナ禍の下で支援を必要とする世帯が増え、新たな保育需要の増大も見込まれており、その対応も待ったなしの状況にある。一方で、コロナ感染への対処や、各地で頻発する地震や豪雨などでの経験を踏まえると、現在の保育の環境・条件は余りに貧しいことが浮き彫りになった。子供には豊かな保育を受ける権利がある。どのような状況にあっても、安全・安心で質の高い保育を格差なく保障するためには、子供のための基準の引上げ、保育環境整備、保育労働者の処遇改善は緊急の課題である。保育・学童保育の財源保障と条件整備は、国と自治体の責任である。これらを実現するために、必要な予算措置、制度の改善・拡充など国の対応を求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国・自治体の責任で、非常事態・災害状況でも子供の安全を確保し、発達を保障する質の高い保育を格差なく実現するために、保育・学童保育の基準を抜本的に引き上げること。
 1 施設条件など保育環境に関わる基準を引き上げること。
 2 職員の配置基準を改善し、増員を図ること。
二、認可保育所等を整備し、待機児童を解消すること。
三、仕事と子育てが両立できるよう、長時間労働の規制など労働環境を整備し、子育て支援施策を拡充すること。

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