請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 933 件名 七十五歳以上医療費窓口負担二割化撤回に関する請願
要旨  政府は、七十五歳以上の医療費窓口負担について、年収二百万円以上(単身世帯の場合)の約三百七十万人を対象に一割から二割に引き上げることを決めた。関連法案を二〇二一年の通常国会に提出し、二〇二二年度後半に引上げを実施する構えである。多くの人は高齢になるほど収入が減少する一方、疾病を多く抱える。七十五歳以上の高齢者の年収に対する窓口負担額の割合は、原則一割負担の今でも現役世代(三十~五十歳代)に比べて約二~六倍も高くなっている。一割負担でも深刻になっている高齢者の受診控えが、コロナ禍の中の受診抑制と重なり、命と健康をどのように守るのかが今問われている。このようなときに窓口負担を引き上げるのは、受診控えに追い打ちをかける政策である。病気は早期の発見・治療が重要であり、経済的な理由で必要な受診が妨げられてはならない。新型コロナ感染拡大が続く中、受診控えによる疾病・心身の状態悪化も多数報告されている。今必要なのは、医療の負担を軽減し、全ての人が安心して医療を受けられるようにすることである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、七十五歳以上の医療費窓口負担二割化を撤回すること。

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