請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 582 件名 子供たちが安心して学べる学校にすることに関する請願
要旨  新型コロナウイルスの感染が広がる中で、文部科学省は四十人学級のままでは児童生徒の感染症対策が十分でないことを認め、感染予防のためには「身体的距離を確保した座席配置」=「二十人学級」が必要だとした。分散登校中の二十人程度の少人数学級実施は、子供たち一人一人に目が行き届き、不登校の子供の数も減ることを証明することになった。全国知事会・全国市長会・全国町村会も少人数学級の実現を求めている。子供たちの命と健康を守るために、二十人学級を展望した少人数学級の前進が必要である。さらに、身体的接触を必要とする幼稚園及び特別支援学校の学級定員の改善を図ることも重要である。また、新型コロナウイルスの感染の広がりは、多くの大学生・専門学校生が高い授業料と生活のためにアルバイトに頼っている実態をも浮き彫りにした。全ての学生がお金の心配なく学ぶことができるように給付奨学金制度の拡充と授業料を半額にするなど高等教育の無償化を前進させる必要がある。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は、これからの社会の在り方について様々な課題を突き付けている。その課題と向き合って社会を築いていく子供たちが受ける教育の質が問われている。世界一の長時間過密労働を解消する教職員定数の抜本的改正がその鍵を握っている。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、国の責任で小・中・高校で、子供たちが安心して学べる少人数学級の速やかな実施、幼稚園・特別支援学校の学級定員の改善を図ること。
二、特別支援学校の「設置基準」を策定し、過大・過密の解消を図ること。
三、子供たちがお金の心配なく学べる給付奨学金制度の拡充と授業料を半額にするなど「高等教育の無償化」の前進を図ること。
四、教職員の長時間過密労働を解消するための教職員定数の抜本的改正を進めること。

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