請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 204 件名 日本学術会議任命拒否問題に関する請願
要旨  日本学術会議任命拒否問題が大きく取り上げられたときは、学者世界の問題であると捉えられていた面もあった。しかしながら、所属社会のリーダーと異なる考えを持った者を排除する姿勢は、やがて生活者レベルにも及んでくる波であるとの不安、息苦しさ、恐怖心が芽生え、どんどん膨らんでいった。異なる考えを持つ者を排除した社会は柔軟性を欠き、やがてはこの世から消えていくことを、長い人類の歴史の中で学んできた。同じ思考を持った集団は予想以上の力を発揮することはあるが、より大きく困難な事態に遭遇した際は、むしろ様々な考え方を持った集団の方が、最良の解決策を見付けて乗り越えていくものである。異なる意見、考えを認めながら、共に明るく希望に満ちた明日の日本を生きていきたいと願う。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、二〇二〇年十月一日、日本学術会議会員に任命されなかった六名の任命拒否理由を、国会の場において明らかにすること。
二、二〇二〇年十月一日、日本学術会議会員に任命された九十九名の任命理由を、国会の場において明らかにすること。
三、二〇二〇年九月二十八日、内閣府で六名が除外をされた日本学術会議会員の任命者の名簿が、日本学術会議の事務局に送付されたが、誰の判断で、いかなる理由で名簿から六名を除外したのかを、国会の場において明らかにすること。
四、二〇二〇年十月一日、日本学術会議会員に任命されなかった六名を、新たに任命するよう内閣総理大臣菅義偉氏に要請すること。

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