請願

 

第204回国会 請願の要旨

新件番号 70 件名 コロナ禍の下、子供たちの安全と安心、学びと発達を保障する少人数学級の実現、大学などの学費一律半額を求めることに関する請願
要旨  突然の一斉休校、これまでにない長期休校、学校再開後は遅れを取り戻すとして、詰め込み授業が行われている。再開直後の僅かな期間、分散登校で少人数クラスとしていたが、今では大人数クラスに戻り、教室内の密が避けられない状況である。「四十人クラスで密な状況に甘んじているのに文化祭は密だから禁止なんて…」「授業についていくのに必死で毎日ヘトヘト」「こんなときだからこそ、先生にすぐ質問ができる人数にしてほしい」「真夏の登校だが、エアコンがなく授業に集中できない」など、切実な声が寄せられている。コロナ禍で一番戸惑い、迷い、傷ついたのは子供たちである。今こそ、子どもの権利条約で規定する子どもの最善の利益、意見表明権を保障し、世界から見ても遅れている(OECD加盟国中、クラス人数は初等教育、中等教育ともワースト二)少人数学級を実現するときである。また、家計の激変で教育を受ける権利が阻まれることがないよう、憲法が定める教育の無償(第二十六条)の完全実施が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教室の「密」を避け、どの子にも行き届いた教育を保障するため、国の責任で少人数学級を直ちに実施すること。そのために正規の教職員を増やすこと。
二、家計が激変している困窮世帯に情報や支援が届くよう、就学援助の抜本的な拡充と周知徹底を行うこと。
三、大学など(国公立・私立、専門、課程、学年、国籍を問わず)の学費を一律半額にすること。公立私立とも高校授業料を無償化すること。
四、学校施設(教室、体育館、特別教室、調理室など)への空調(冷房)設置へ、財政的支援を行うこと。
五、校内の安全や感染予防、熱中症対策のためにも、学校設備費や運営費を大幅に増額すること。
六、全国一斉学力テストは来年度以降も中止すること。
七、給食費、教材費を含め義務教育を完全無償化すること。

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