請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 704 件名 石炭火力発電の廃止、再生可能エネルギーの普及等に関する請願
要旨  地球温暖化の影響で、日本でも命を脅かすほどの酷暑、記録的豪雨や巨大台風の来襲で甚大な災害が頻発する非常事態となっている。日本も締結国となっているパリ協定は、最新の科学的知見から、産業革命前と比べ世界の平均気温上昇をできれば一・五度に抑えることを目指している。世界の平均気温は既に約一度上昇しており、科学者は早ければ二〇三〇年には一・五度上昇し、生態系への影響が深刻な状況となり、二度上昇すれば動植物の絶滅の危険性は一気に跳ね上がると厳しく警告している。現在のペースで温室効果ガスを排出し続ければ、今世紀末までに最大四度上昇する可能性も指摘され、温暖化対策の抜本的強化は待ったなしである。世界でも有数の温室効果ガス排出国である日本が、パリ協定に見合った削減目標も対策も打ち出さず、石炭火力発電所を更に増設しようとしていることは許されない。気候危機への対策強化を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、原発ゼロの方針を明らかにすること。石炭火力発電の輸出も国内新設もせず、二〇三〇年までに廃止すること。
二、温室効果ガス排出大幅削減目標に見合った再生可能エネルギー(再エネ)普及の目標を持つこと。再エネ推進は地域との合意を得ながら進め、再エネを優先的に接続・給電する電力システムに急ぎ改善すること。

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