請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 420 件名 医療・介護制度の拡充に関する請願
要旨  政府は、二〇一二年の社会保障制度改革推進法の成立以降、社会保障制度を家族相互及び住民間の助け合いの制度として国の責任を曖昧にし、社会保障費を抑制し、制度の改悪を続けている。貧困と格差の拡大、医療・介護制度の改悪が、資格証や短期証など無保険者やその予備軍を増大させている。医療や介護が受けられずに手遅れになる、死亡している状態で発見されるという深刻な事態も広がっている。世論調査でも、国民の一番の要求は社会保障制度の拡充である。これを踏まえれば、患者、利用者の窓口負担や保険料負担を増やすことはやめるべきである。その上で、経済的困難を抱えている人や子育て中の人も安心して生きられる社会に変えていくために、国の予算で社会保障を充実させる必要がある。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民健康保険への国庫負担を増額し、保険料を大幅に引き下げること。同時に保険料算定に当たっての「均等割」「平等割(世帯割)」を廃止して低所得者の負担を軽減すること。また「資格証」や「短期証」の発行をやめること。
二、七十五歳以上の医療費の窓口負担を二割にしないこと。
三、国の制度として義務教育終了時までの子供医療費の無料制度を創設すること。
四、ケアプランの有料化、要介護一、二認定者のデイサービス・ヘルパーの総合事業化など介護保険制度の改悪をやめること。また、介護保険料、利用料負担を引き下げること。

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