請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 332 件名 教職員定数の改善、学校のICT(情報通信技術)環境の整備等に関する請願
要旨  我が国の社会保障制度は、広く国民生活に浸透し、私たちの生活基盤を支える重要な役割を担っている。その一方で、急速な少子高齢化の流れにあって、公費の比重の大きい高齢者医療・介護給付費の増により、給付と負担のバランスが損なわれ、将来世代に負担を先送りしている。超高齢社会の到来を目前にして、豊かな高齢社会を体現できる持続可能な社会保障制度の確立は、全ての国民共通の願いである。また、教職員の過重労働が社会的な問題となり、働き方改革の実効性が問われている。教職員が心身の健康を保持し、教育に専念できる環境を整えることについて、我が国の教育を充実させる観点から喫緊の対応が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教職員互助団体は、本来、地方公共団体が担うべき教職員の福利厚生を「共助」の精神で支え合い、教育の現場で働く教職員及び退職教職員の生活に密接に関わる事業を実施している。また、「福利厚生」は、職業選択の重要な判断材料であり、教育の充実には必要不可欠である。教職員互助団体が将来的にも安定して運営できるよう、法令等の整備に取り組むこと。
二、教職員の抱える課題が複雑多様化する中、改正給特法を実効性のあるものとするためには、教育現場の実情に合わせた制度づくりが必要であり、早急に教職員定数の改善を行うとともに、外部スタッフの導入、学校のICT(情報通信技術)環境の整備などに積極的に取り組むこと。
三、教育無償化等による子育て支援や奨学給付金制度を拡充すること。

一覧に戻る