請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 327 件名 奥多摩病院の存続・充実に関する請願
要旨  二〇一九年九月、厚生労働省は、市町村などが運営する公立病院と日本赤十字社などが運営する公的病院の二五%超に当たる全国四百二十四の病院について、「再編統合について特に議論が必要」と何の前触れもなく一方的に病院名を公表した。そして、ベッド数や診療機能の縮小を含む再編を地域で検討し、二〇二〇年九月までに対応策を決めるよう求めた。公表された病院の中には、奥多摩病院が含まれている。奥多摩病院は、六十五年にわたって町民の命を守ってきた地域に密着した病院である。様々な病気やけがに対応する総合的な診療を行い、二十四時間、救急車の受入れも行っており、奥多摩地域にとってなくてはならない医療機関である。訪問診療などの住民の二ーズに合わせたきめ細かい診療を行い、台風で孤立した日原の住民に薬を届け、訪問診療も行ってきた。また、奥多摩病院は地元住民だけでなく、観光客の命も守っている。登山者が滑落したとき、奥多摩病院に搬送され命が助かったということもあった。奥多摩の自然を求めてやってくる多くの観光客の命を守るためにも、奥多摩病院はなくてはならない病院である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、奥多摩病院は、縮小・再編でなく、存続し、充実させるよう、国は財政支援等を行うこと。

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