請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 183 件名 コロナ禍から命と暮らしを守る年金支給を求めることに関する請願
要旨  今、コロナ禍により国民の命と健康、暮らしや文化などの生活基盤が脅かされている。経済的にも深刻な消費不況と経済活動の低下による失業者の増加や倒産が相次いでいる。政府も六十兆円に及ぶ経済的支援に取り組んでいるものの予断を許さない。高齢者の生活を守る年金は、支給額を自動的に減らすマクロ経済スライド制度や削減を繰り越すキャリーオーバー制などにより、八か年度で実質六・四%も引き下げられた。加えて、二〇二一年度からは、物価と賃金のどちらか低い方の変動率に合わせて年金額を改定する新改定ルールが実施され、毎年のように減額、目減りしていくことになる。現在、年金を頼りに生計を維持している高齢者は四千万人いる。コロナ禍の下での年金減額は、高齢者の生存権を脅かし、更なる消費不況を招き、経済の回復を遅らせる。コロナ禍で冷え切った日本経済を立て直すためには、高齢者の購買力の維持・増進が必要である。そのためにも、国民共有の財産である年金積立金を活用して年金支給に充当するとともに、コロナ禍の下での年金減額の諸制度を適用せず、年金支給額の改善を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、二〇二一年度年金額改定は減額にしないこと。
二、基礎年金の国の負担分=約三・三万円を全ての高齢者に保障すること。

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