請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 4 件名 減らない年金、頼れる年金を求めることに関する請願
要旨  厚生年金だけでは足りないから二千万円の老後資金が必要になるという金融審議会の報告書が公表され、年金は百年安心という政府・与党の大うそが明白になった。年金が減るのは、物価や賃金の伸び率より低く抑えて年金を目減りさせるマクロ経済スライドが原因である。安倍前首相は、これで七兆円の年金削減になると述べていた。この仕組みを即刻廃止し、年金への不安をなくすべきである。高額所得者の保険料を公平に集め、二百兆円の積立金を活用し、現役世代の賃上げを行うことなどで年金財源はつくれる。同時に、当面、低年金者に一律年間六万円を上乗せする底上げが必要である。消費税に頼らず大企業優遇税制などを改めれば、財源は確保できる。これを第一歩に、最低保障年金制度をつくる改革に進むことが重要である。無年金者が放置され、最低年金の保障がない国は、先進国では日本しかない。頼れる年金として信頼が増せば保険料収入も確保でき、社会保障の安定が経済成長にも好循環を生み出すことができる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「マクロ経済スライド」を廃止し、「減らない年金」にすること。
二、低年金者へ緊急に一律年六万円の上乗せをすること。「最低保障年金制度」をつくり、「頼れる年金」にすること。

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