請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 1289 件名 原発再稼働をやめ、エネルギー基本計画の見直しで再生可能エネルギーの比率を大幅に増加させることに関する請願
要旨  国のエネルギー政策の指針となるエネルギー基本計画の見直しがなされた。しかし、二〇一四年の計画をおおむね踏襲し、二〇三〇年度に必要な電力の二〇~二二%を原発で賄う目標を維持しており、原発ゼロを要求する国民全体の思いと逆行している。二〇一四年に計画をまとめた際は、意見公募(パブリックコメント)で寄せられた約二万件の大半は脱原発を求める意見であったが、計画には全く反映されなかった。ベースロード電源構成比の二〇~二二%を原子力発電に依存することは、現在の原発を全て稼働させることが前提とされるものであり、到底認められるものではない。福島第一原発事故から九年が経過したが、いまだ事故は収束せず、様々な形で苦しみと被害が続いている。「もう二度と原発事故は御免だ」が国民共通の強い思いである。福島第一原発事故以降、世界では脱原発にかじを切る国が相次ぎ、日本においても節電や省エネルギーの取組が広がっている。また、太陽光発電などの普及により、再生可能エネルギーの割合は増えている。原発事故後、二年近く原発の稼働がゼロの期間があったが、電力供給に問題は生じなかった。今こそ原発に頼らないエネルギー政策への転換が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、エネルギー基本計画を見直し、再生可能エネルギーの比率を大幅に増加させること。
二、原発再稼働をやめ、原発ゼロを目指すこと。

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