請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 1236 件名 都心アクセス道路の建設中止に関する請願
要旨  国土交通省北海道開発局は、創成川通の機能強化が必要だとして、札幌北インターチェンジから都心(北三条通)までの約四キロメートル間に高規格道路(都心アクセス道路)を建設することを計画し、地下トンネル、高架構造、これらを組み合わせた上下分離方式、さらに右折レーンの設置による交差点改良の四案を示した。そもそも、創成川通の混雑度は〇・八七と最低ランクで、渋滞やそれに伴う極端な遅れはほとんど生じない状態であり、新たな道路建設は不要である。また、観光、物流、医療などへ期待される効果が強調されているが、どれも根拠に乏しく、僅か八分程度の短縮に一千億円もの税金を投入する必要があるのかという疑問が広がっている。しかも、気候変動による豪雨が頻発する中、北海道開発局が作成した豊平川氾濫シミュレーションでは、想定し得る最大総雨量となる七十二時間で四百六ミリメートルの豪雨により豊平川が決壊した場合、氾濫した水は百分後には創成トンネルに到達し、二百分後にはJR札幌駅に到達して市街地に広がるとされている。都心アクセス道路は創成トンネルにつながる計画であり、豪雨が多発する時代に逆行した無謀な道路建設というほかない。創成川通は右折待ちによる混雑の緩和が求められているが、右折専用レーンの設置など交差点の改良で対応は可能であり、ばくだいな税金を投じる道路建設は必要ない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、都心アクセス道路の建設は中止すること。

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