請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 1063 件名 国の責任で社会保障制度の拡充を求めることに関する請願
要旨  政府は、二〇一二年の社会保障制度改革推進法の成立以降、社会保障の抑制を続けている。そして、社会保障を家族相互、住民間の助け合いの制度として国の責任を後景に押しやり、お金のあるなしで差別する制度につくり変えている。さらに、全世代型社会保障の名の下に全世代に対する給付抑制と負担増を進めようとしている。国民の中に生活不安が広がり、暮らしはますます厳しくなっている。命を失う事例も報告されている。格差と貧困の拡大は社会問題となっており、それを助長する不平等な政策は直ちに中止すべきである。国民の願いは、社会保障制度の改善と充実である。貧困を解消し、若者も高齢者も誰もが安心して生き続けられる社会とするために、今こそ最低保障年金制度、全国一律最低賃金制度を導入するなど、憲法第二十五条に基づいて、全ての人が健康で文化的な生活を営むことができるよう社会保障制度の拡充をすべきである。そのために、現在の不公平な税制を応能負担原則へと正すことにより、財源の確保を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、地域に必要な医療、介護、福祉、年金、障害、教育、子育て、生活保護、雇用等、命・暮らしに直結する社会保障制度・体制を国の責任で拡充すること。
二、国民健康保険組合の現行補助制度を守り、育成・強化を行うこと。

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