請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 875 件名 花粉症の薬、湿布等を医療保険の対象から外さないことに関する請願
要旨  健康保険組合連合会(健保連)が二〇一九年八月、花粉症のOTC類似薬の保険適用除外・自己負担率の引上げを求める提言を発表し、大きな波紋を広げている。九月初めのNHKの世論調査では、花粉症治療薬の全額自己負担に六四%の人が反対している(賛成は二〇%)。今回の健保連の提言は花粉症の薬を対象にしているが、これまでも湿布薬、保湿剤、漢方や風邪薬などを医療保険給付から外すことが検討され、国民の大きな反対の世論で見送られてきた。刻一刻と変化する病状に適切な治療をすることは重症化を防ぐことにつながる。医師の管理を離れて安易に薬局やドラッグストアで薬を購入し続ければ、軽症、中等症、重症といった病状の重症度に応じた適切な治療のタイミングを失うことになる。病状の悪化と重症化はかえって医療費の上昇を招き、何より患者に不利益をもたらすことになる。患者である被保険者は多額の保険料を納めており、花粉症になればその治療のため、薬剤を含め保険給付されることが当然である。
 ついては、国民が安心して医療を受けられるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、花粉症薬、湿布薬など医療保険対象の医薬品の保険外しは行わないこと。
二、花粉症薬、湿布薬など医療保険対象の医薬品の保険給付に医学的理由のない制限(回数、量など)を設けないこと。

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