請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 791 件名 国の責任で社会保障制度を拡充することに関する請願
要旨  政府は、二〇一二年の社会保障制度改革推進法の成立以降、社会保障費の抑制を強行している。高齢化の進行に伴う社会保障費の自然増も抑制し続けている。格差と貧困の広がりは、大きな社会問題になっている。憲法第二十五条に明記されている国民の生存権を保障するのは国の責任である。不平等を拡大する政策は直ちに中止すべきである。また、沖縄県では、沖縄戦による荒廃、二十七年にもわたる米軍統治、行政の分離により、日本国憲法に基づく福祉諸制度、公的年金制度などへの編入が遅れたことなどが、学童保育の民間依存、年金受給額の低さ、市町村国保の運営困難などにつながり、今も続く貧困問題の大きな要因となっている。貧困をなくし、誰もが安心して生き続けられる地域社会へ、今こそ憲法第二十五条に基づき社会保障制度の拡充をすべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、地域に必要な、医療・介護・福祉・年金・障害・教育・子育て支援・生活保護等の制度・体制を国の責任で拡充すること。
二、沖縄戦や米軍占領による影響が残る沖縄県の社会保障制度へ特別な支援を行うこと。具体的には、沖縄県の市町村国保財政悪化の大きな要因であった前期高齢者交付金低下分への特別な支援、民設民営を余儀なくされている学童保育の事業への特別な支援などを行うこと。

一覧に戻る