請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 130 件名 社会保障制度の連続改悪をやめ、保育、医療、介護、年金などの拡充を求めることに関する請願
要旨  「公的年金だけでは足りない。二千万円の老後資金が必要」という金融庁の報告書とそれを受け取らなかった政府の対応は、国民に衝撃を与えた。今でさえ、年収二百万円以下の高齢者世帯が四割を占め、一人暮らしの高齢者の約半数が生活保護基準以下という厳しい実態がある中、制度改悪による社会保障費の徹底削減は、ますます国民の暮らしと健康に大きな影響を及ぼす。また、幼児教育・保育の一部無償化で保育需要の更なる増加が見込まれ、安心安全な認可保育園等の整備と賃金・処遇の改善による保育士不足の解消は急務である。先の参議院選挙でも、国民が望む政策のトップが社会保障の充実であった。今こそ、憲法第二十五条が定めた国民の生存権と国の社会保障的義務を果たすため、予算を大幅に増やすべきである。社会保障費の大幅な削減を中止し、保育、医療、介護、年金などの拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、中学卒業までの子供医療費、及び妊産婦医療費について、国の責任で無料化すること。
二、認可保育所の増設で待機児童を解消すること。学童保育の増設・拡充と質を確保すること。
三、国保料(税)、後期高齢者医療保険料を国の責任で引き下げること。患者の窓口負担を増やさないこと。
四、大規模な病院統廃合や病床削減をやめること。患者の窓口負担を増やさないこと。
五、国の責任で介護保険料を引き下げ、希望する人が必要な介護が受けられるようにすること。
六、年金給付削減のマクロ経済スライドを中止し、保険料の引上げや支給開始年齢の先延ばしをしないこと。
七、生活保護基準の引下げ、制度改悪をやめること。
八、障害者・難病患者が必要な医療や福祉が受けられるようにすること。

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