請願

 

第201回国会 請願の要旨

新件番号 46 件名 七十五歳以上の医療費負担の原則二割化反対、保険料引下げに関する請願
要旨  団塊の世代が後期高齢者になり始めることに伴い、政府は、世代間の公平を確保することを目標に、七十五歳以上の医療費負担を原則二割とする議論を審議会で開始している。さらに政府は、二〇二〇年の骨太方針(経済財政運営と改革の基本方針)に改革の方向性を明記し、二〇二一年の通常国会で法改正を目指すことにしている。厚生労働省の調査では、二〇一九年四月の生活保護利用世帯のうち五五%が高齢者世帯であることが報告されている。この要因は、消費税増税と物価上昇の一方、マクロ経済スライドが導入された年金の給付水準削減が一因であり、そのことにより高齢者の生活は年々厳しくなってきている。そうした中、七十五歳以上を対象にした後期高齢者医療制度は医療費給付と保険料が連動することになっており、七十五歳以上の人口が増え、医療給付が増えれば、自動的に保険料は値上がりする。そのため、制度導入以後五回の保険料値上げが実施され、保険料滞納者への滞納処分も増えている。後期高齢者の医療費窓口負担二割化と保険料の値上げは、高齢者の生活と健康を守る上で大きな影響を及ぼす。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、七十五歳以上の医療費の窓口負担を二割にしないこと。
二、後期高齢者医療制度の保険料を引き下げること。

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