請願

 

第200回国会 請願の要旨

新件番号 567 件名 新たな過疎対策法の制定に関する請願
要旨  過疎対策については、昭和四十五年の過疎地域対策緊急措置法制定以来、四次にわたる特別措置法の制定により総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げたところである。しかしながら、依然として多くの集落が消滅の危機に瀕(ひん)し、また、森林管理の放置による森林の荒廃や度重なる豪雨・地震等の発生による林地崩壊、河川の氾濫など、極めて深刻な状況に直面している。過疎地域は我が国の国土の過半を占め、豊かな自然や歴史・文化を有するふるさとの地域であり、都市に対する食料・水・エネルギーの供給、国土・自然環境の保全、癒やしの場の提供、災害防止、森林による地球温暖化の防止など多大な貢献をしている。過疎地域が果たしているこのような多面的・公益的機能は、国民共有の財産であり、過疎地域の住民によって支えられてきたものである。現行の過疎地域自立促進特別措置法は令和三年三月末をもって失効することとなるが、過疎地域が果たしている多面的・公益的機能を今後も維持していくためには、引き続き過疎地域に対して総合的かつ積極的な支援を充実・強化し、住民の暮らしを支えていく政策を確立・推進することが重要である。過疎地域がそこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されることは、同時に、都市をも含めた国民全体の安心・安全な生活に寄与するものであることから、引き続き総合的な過疎対策を充実強化させることが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、新たな過疎対策法を制定すること。

一覧に戻る