請願

 

第200回国会 請願の要旨

新件番号 473 件名 誰もが、お金の心配なく必要な医療・介護を受けられるようにすることに関する請願
要旨  「保険料が高過ぎて払えない」「医療費の負担が重過ぎて受診を控えている」「要支援では介護保険の家事援助が受けられないと言われた」「病院から退院を迫られた」「要介護二では特養には入れない」など、医療・介護の切実な声が広がっている。しかし、後期高齢者の医療費窓口負担を二割にすることや介護保険の利用料を二割負担にすること、介護保険の対象から要介護一と二を外すことや福祉用具は全額自己負担にすること、入院時の食費と居住費を引き上げることなどが検討されており、もし実施されると患者・利用者は深刻な事態になる。憲法第二十五条は国の責任で国民が健康で文化的な生活を送る生存権を保障するとともに、加えて、憲法第十三条は国民の生命・自由・幸福追求権を保障している。人間らしい生活を保障することは国の責任である。
 ついては、全ての国民に安全・安心の医療・介護が保障されるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、必要な医療・介護が受けられるようにすること。
 1 入院時の居住費負担や七十五歳以上の二割負担化など、患者負担増をやめること。
 2 後期高齢者保険料の特例軽減措置を継続すること。
 3 十八歳までの子供・障害者(児)・一人親世帯の医療費無料化を国の制度にすること。
 4 医療・介護の保険料や窓口負担、利用料を軽減すること。
 5 家族の介護負担が軽減されるよう制度を抜本的に改善し、施設などの整備を早急にすること。
二、病院・ベットの削減や医療費を抑える仕組みつくりなどを地方自治体に押し付けることなく、地域に必要な医療・介護・福祉の体制を拡充すること。
三、介護従事者の大幅な処遇改善、確保対策の強化をすること。

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