請願

 

第200回国会 請願の要旨

新件番号 254 件名 保育・学童保育関係予算の大幅増額と施策の拡充に関する請願
要旨  保育・学童保育は、誰もが安心して子供を産み育て、働ける社会を実現するために不可欠な社会資源である。子供の命と安全が守られ、豊かな発達が保障できる条件整備を進めることは国の責任である。しかし、国は、待機児童解消を名目に規制緩和や基準の切下げを進めており、地域・施設間の格差の広がり、保育の質の低下が懸念されている。保育・学童保育の現場は年々厳しさを増し、職員不足も深刻である。子供の命を守り、その豊かな育ちを保障するためには、職員の増員と処遇の改善が必要である。このほかにも、都市部での待機児童解消、人口減少地域における保育の確保、保護者負担の更なる軽減、実態を踏まえた公定価格(保育費用)の改善など解決すべき課題が山積しており、施策の抜本的改善が求められている。
 ついては、公的責任の下で安心できる保育・学童保育を実現するため、次の事項について実現を図られたい。

一、どの地域、どの施設でも、全ての子供に格差なく、等しく質の高い保育が保障されるよう、保育・学童保育関係予算の大幅増額と、施策の拡充を行うこと。
 1 全ての子供に質の高い保育を保障するために、保育・学童保育職員の賃金を引き上げること。
 2 保育の無償化に当たっては、年齢や所得などの制限を設けず、給食費も含めて保育に係る経費を対象にすること。

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