請願

 

第200回国会 請願の要旨

新件番号 247 件名 小規模事業者に対する支援策の実施等に関する請願
要旨  社会保険(協会けんぽ)は全ての法人と五人以上の従業員を雇用する個人事業所に加入が義務付けられているが、重い保険料負担から払い切れないため、滞納が発生している。こうした中、年金事務所による差押えが横行し、小規模事業者の営業を脅かしている。また、国土交通省は二〇一二年十一月に「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」を策定し、建設産業における社会保険未加入対策を進める中で、本来、社会保険の適用除外となる一人親方(事業主)や従業員四人以下の個人事業主が社会保険未加入を理由に現場から排除される事例が発生している。こうした対応が広がれば、小規模事業者の経営は悪化し、倒産・廃業が広がり、ひいては地域経済の衰退を招くこととなる。小規模企業振興基本法制定時(二〇一四年六月)の国会附帯決議(参議院経済産業委員会)では、国に対し、「社会保険料の負担軽減に効果的な支援策」を講ずるよう求めている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、小規模企業振興基本法制定時の附帯決議に基づき、小規模事業者に対する社会保険料負担軽減に効果的な支援策を速やかに講ずること。
二、全ての下請事業者に法定福利費分を上乗せした単価が保障されるよう、下請代金支払遅延等防止法など関係法令に基づいて取引適正化を進めること。

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