請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 2998 件名 児童虐待を早急に根絶するため、児童福祉司にソーシャルワーク専門職である社会福祉士・精神保健福祉士の資格を必置要件とすることに関する請願
要旨  児童福祉司の専門性の向上のため、ソーシャルワーク専門職である社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を積極的に活用し、これらのソーシャルワーカー資格の所持を児童福祉司の必置要件とすること、また、ソーシャルワーク機能が発揮できるよう環境を改善することが重要である。昨年三月に東京都目黒区や本年一月に千葉県野田市で起きた児童虐待のような痛ましい事件は後を絶たない。新たな国家資格を創設する動きもあるが、子供が虐待により死に至るといった事件をなくすための時間的な猶予はない。児童を取り巻く多様な課題(例えば貧困、メンタルヘルスの不調、障害、家庭内暴力や差別など児童分野のみの問題ではない事象)に包括的に対応することができる教育カリキュラムを受けた社会福祉士及び精神保健福祉士を可及的速やかに配置するとともに、養成カリキュラムや研修の充実による社会福祉士及び精神保健福祉士の実践能力の向上を図ることが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、児童虐待を早急に根絶するため、児童福祉司にはソーシャルワーク専門職である社会福祉士又は精神保健福祉士の資格を有する者を必置とすること。
二、児童虐待対応に関係する人員の確保や環境改善、資質の向上に向けた必要な予算措置を行うこと。

一覧に戻る